ウォーターサーバーは使えば使うほどお金が掛ってしまうので、ウォーターボトルの中に水道水を入れたら節約できるのではないか?と考える人もいると思います。
そこで、実際に水道水を入れるとどうなるかを紹介していきます。
そもそもウォーターサーバーに使用されている水はどのようなもので、水道水との違いがそこまであるのでしょうか?
まずはウォーターサーバーに使用されている水と水道水を比較して考えてみましょう。そこから金額で差が出る理由というのも分かるはずです。
安全や健康面のことを考えて知ることで、それなりの金額を払っても相応しいものだと納得がいくはずです。
ウォーターサーバーにはサーバー専用の水が入っているのですが、その水は取り扱っている会社によって中身が違います。
基本的にウォーターサーバーに使用されている水は、天然水とRO水の2種類しかありません。
天然水は特定の地域の地下水をくみ上げ、細菌処理のみで科学的処理を行わない水のことをいいます。
そしてRO水は逆浸透膜という超微細フィルターを通過によって純水になった水のことをさします。
しかし純水はそのまま飲むことが難しいのでそこにミネラルを加えたりします。
水道水がどのようにできているかというと、河川やダムの水を浄水場でろ過して塩素で消毒し家庭まで排水管、給水管を通って運ばれています。
51もの厳しい基準をクリアしているので安心と思われていますが、一部の専門家によると給水管に使用されている鉛の成分が老朽化のために水の中に溶け込んでいると警鐘を鳴らしています。
鉛は蓄積されると人体にも有害な物質ですし、更に消毒に塩素を使うことで発がん性のあるトリハロメタンが発生します。
外国のほとんどの国が水を飲料水としては使えないので、日本の水は海外から見ても安全性の高い飲み水であることには違いありません。
ウォーターサーバーに水道水を入れることは可能なのでしょうか?そして全く異なる成分の水を入れ替えるとどのようなことが起こるのでしょうか?
もしも節約できるのなら試してみたいという人もいると思いますが、どのようなことになるかをしっかりと知っておくことも大事になってきます。
知らないことにより大きな損害を被ることにもなるので要チェックです。
ウォーターサーバーにはウォーターボトルがあります。このウォーターボトルが空になってからその中に水道水を入れることができればよいのですが、ガロンボトルのキャップを自分で取り外さなくてはなりません。
キャップはタイプによって簡単に外れるものもありますが、使い捨てのウォーターボトルの場合は簡単に外れません。カッターなどで切り込みを入れてから外したりしなくてはなりません。
そういった多少の手間はありますが、それほど難しくはないので水道水をウォーターボトルに入れることはできます。そして同じように逆さまにしてウォーターサーバーに装填すれば使うことができます。
ウォーターサーバーに水道水を入れたからといって、きれいな水になって出てくることはありません。
それよりも水道水に含まれる塩素が原因でウォーターサーバーの本体を壊してしまう可能性があります。なぜなら、ウォーターサーバーの本体に合わないものを流し込んでいるためです。
もしも故障してしまった場合は保障の対象にならないこともあります。自然故障ではなく明らかに人の手による意図的な故障に近いので、本体の修繕費、弁償を求められることにもなります。
その他にも菌の繁殖の恐れがあります。ウォーターサーバーで使用される水は真空状態のために菌が繁殖しませんが、水道水を入れた時点で外気に触れていますので菌はボトル内でどんどん繁殖していきます。
どうにかして水道水を利用して節約することはできないか?と悩んでいる方におすすめなのは、水道水を利用することのできるウォーターサーバーです。
家庭の水をそのまま利用できるということには、ウォーターボトルのゴミが出なかったり、重いボトルを運んだりセットしたりする手間も省けます。
ボトルを置くスペースがない、ボトルを業者から受け取る時間が心配、という方にもぴったりです。
水道水専用のサーバーは水道直結型サーバーと呼ばれ、見た目も普通のウォーターサーバーと変わりません。
仕組みは水道管とウォーターサーバーが直結していて水道水をろ過して美味しい水に変えてくれるというものです。
それなら普通の蛇口に付けるろ過器と変わらないのではないか、と考える人もいると思いますが、全くの別物です。
水道水の不純物をほぼ完全に取り除くぐらいの性能を持っています。そのため水道水がRO水とミネラルウォーターに変化してサーバーの蛇口から出てきます。
つまりウォーターボトルの水となんら変わりのないものを飲めるということです。
水道水専用サーバーのメリットとしては使う量が多いほど、料金が他のウォーターサーバーよりも安くなるということが挙げられます。
他のサーバーの会社は水をボトル販売しているので飲めば飲むほどお金が掛かります。
しかしこれは水道水を使っているのでいくら使ってもサーバ本体のレンタル料しか掛かりません。
飲み水だけの利用で基本料金から比較すると2人の利用者で月々1,000円、4人の利用者でおよそ6,000円以上お得とされています。
これがオフィスや休憩所など大人数での利用がみこめる場所ならかなりの節約に繋がるということです。
水道水の性質とウォーターサーバーで使用されている水のことを知ることで、いろいろな関係性が見えてきたはずです。
その中でも入れ替えをしたらどのようになるのでしょうか?
節約しようと思い水道水をウォーターサーバーに入れ替えると、思わぬトラブルに繋がりますので気を付けましょう。